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成長期のスポーツを行う子供に発症するシーバー病。
「踵骨骨端症」と呼ばれる踵の痛みです。
運動時の痛みにより、プレイの質が下がるだけでなく、そもそも運動自体が出来なくなることがあります。
少しでも、痛みを改善させるためにマッサージを試してみる方が多いと思います。
それではシーバー病の改善にはマッサージは有効なのでしょうか。
「シーバー病の改善にマッサージはNG」
結論から伝えますとマッサージはシーバー病の改善に繋がりません。
なぜなら、シーバー病の踵の痛みの原因は踵や足にないからです。
足や踵をマッサージを行うことによって、一時的に痛みが軽くなったように感じますが、痛みの原因ではないため、改善されず痛みが戻ってしまいます。
ではいっその事、足だけでなく全身をマッサージしてみたらどうなのでしょうか。
実は、これはもっと危険。
シーバー病を発症している時は身体が弱っている状態である為、一般的なマッサージに対する抵抗力がありません。
ゆえに全身をマッサージしてしまうと、マッサージで傷ついた筋肉を修復することが出来ず、逆に、血流が滞ってしまい、改善しないだけではなく痛みが強くなってしまうのです。
よかれと思って行ったマッサージが逆効果となってしまうのです。
一般的にマッサージをすると、痛みが改善するように考えられています。
しかし、シーバー病に対しては痛みの原因部位を特定した上で、適切な刺激量で治療していかないと、改善に繋がらないどころか、悪化してしまうことがあるのです。
「最後に」
シーバー病の改善には原因に対しての適切なアプローチが必要です。
ただ、どこが原因となっているかは、シーバー病といっても個々人によって違いがあり、自分自身では分かりません。
また、改善に適切な刺激という物も、専門家の判断が無く、自身の感覚だけを頼りにするのはかなりリスクがあります。
シーバー病に対してどのようなセルフケアをすれば良いかは、専門家に相談して判断してもらうと良いでしょう。