腰椎分離症とコルセットの利用について

腰椎分離症は、成長期にスポーツ活動を行っていて突然もしくは徐々に腰に痛みを誘発するスポーツ障害です。

整形外科で、レントゲンやMRIを撮影して診断されます。

痛みを緩和させる目的と、骨折部を癒合することを目的としてコルセットを処方されますが、コルセットの使用期間は4ヶ月〜6ヶ月ほどになります。

腰椎分離症と診断され、腰痛を自覚する期間はおよそ2週間〜4週間程度。

腰痛は緩和されているのにコルセットを使用する理由は骨折部を癒合させるためですが、骨折部が癒合していても腰痛が緩和されないパターンもありますし、癒合していなくても腰痛は緩和されていることも多いです。

この記事では、腰椎分離症でコルセットを使用するメリットとデメリットを、年齢や競技復帰ベースで解説していきます。

腰椎分離症とコルセットの必要性について

腰椎分離症の初期症状は、安静時(坐位や立位)や歩行時、後屈時に痛みが誘発されます。
この時期には、コルセットをすることで痛みを緩和させることができます。

安静時や歩行時には、腰椎部に圧迫力や伸展方向のストレスが加わるので、コルセットをすることによって腰椎部を安定させ痛みを緩和させることができるのです。

骨折部が癒合する期間は、4ヶ月〜半年ほどかかります。
この期間、安静時や就寝中以外ずっとコルセットを利用するわけですが、痛みがないのにコルセットをし続けることは正直辛いですよね。

 

コルセットを利用するメリットとデメリット

コルセットを利用するメリットは

  1. 動作を制限して痛みを緩和させる
  2. 骨折部を癒合させる

この2つがメリットになります。
動作を制限して痛みを緩和させるとは比較的簡単ですが、骨癒合が望める年齢は14歳頃までということを覚えておかなければいけません。

痛みが発症したのが、何歳なのかによって、コルセットの利用を考える必要があります。

 

コルセットをするデメリットは

  1. コルセットをする期間が長いと筋力が低下してしまう
  2. 腰椎(背骨)の関節が硬くなってしまう

骨折部が癒合すれば、腰の痛みが無くなると思っている方は多いですが、筋力が低下してしまった状態でスポーツを再開してしまうと、また腰痛を再発してしまう例も少なくありません。
また、背骨が硬くなり柔軟性が失われたことで、腰痛になるリスクが増えるだけでなく、腰以外の箇所を痛めてしまうリスクもあります。

 

 

最後に

コルセットをすることで、骨折部を癒合させる確率は上がるかもしれませんが、再発するリスクまでは減らすことは不可能です。

また骨癒合を待つと長期間スポーツから離脱することになるので、「レギュラーから外される」や「パフォーマンスが低下する」などのストレスに繋がることは間違いありません。

学生スポーツはとても短い期間です。

休むことも大切だと思いますが、メリットとデメリットを考え、自分が満足する結果が得られるような判断をすることも大切だと考えます。

この記事を書いた人

木村勇介(きむらゆうすけ)

 

<経歴>

業界歴25年。整骨院2カ所、整形外科の勤務経験後雇われとして2010年にきむら鍼灸整骨院を開業。

2017年2月に独立。

2020年5月に株式会社ユースフルを設立。

2023年2月にさいたま市見沼区にユース鍼灸整骨院を開業。

 

<資格>

・柔道整復師

・鍼灸師

・日本自律神経整体協会師範

・コンケン大学人体解剖研修 修了

・マヒドン大学シリラート病院人体解剖研修 修了

きむら鍼灸接骨院

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