腰痛は、現代人が抱える痛みの中でもっとも多く発症する慢性症状です。
腰痛を抱えている方のセルフケアとしてストレッチがありますが、どこまで効果的なのでしょうか?
この記事では、腰痛に対してのストレッチの有効性と、腰痛症状でストレッチをやってはいけないパターンをご紹介していきます。
「腰痛に対してストレッチは効果があるのか?」
腰痛に対して行うストレッチは効果があるのか?
答えとしては、腰痛の症状に対して効果があるものとそうでないものがあります。
ぎっくり腰等の急性腰痛や、前屈や後屈・体を捻る動作等をした時に痛む腰痛はストレッチをしても効果が見込めません。
この場合は、まず安静にして頂き病院等を受診していただくことが望ましいいでしょう。
※急性の痛み、長期的に辛い痛みが続いている場合は、内臓の病気・腫瘍・血管の病気などが潜んでいる場合があります。
また、腰痛症状と共に下肢にシビレや鈍痛を感じている方もいらっしゃいます。
下肢にも同時に症状が出現している場合は、ストレッチをすることで症状がさらに悪化するケースがほとんどです。症状が緩和されるまでは、ストレッチはやめましょう。
・慢性的な鈍痛が続いている
・長時間立っている時や座っている時に辛い
・運動後に痛む
このような腰痛に対してはストレッチは効果があると言えます。
前屈してハムストリングス(太もも後面)を伸ばすストレッチや仰向けに寝て膝を抱えるストレッチをするのも効果的でしょう。
長時間同じ姿勢で作業している人は、ストレッチをすることを含め体を動かすことが大切です。
仕事(作業)の合間にラジオ体操を行うのもストレッチ(動的ストレッチ)の一環です。
同じ姿勢をしていて腰が痛む方は、ぜひ動的ストレッチを行なってみて下さい。
運動後に腰が痛む方は、太ももの後面や太ももの内側(内転筋)のストレッチが効果的です。運動後の腰痛は筋肉疲労の要素が多く含まれているので、ストレッチをして体をリカバリーさせることが必要です。
もしストレッチ後に腰の痛みが強くなってしまった場合は、ただちにストレッチを行うことをやめて下さい。
「最後に」
腰痛に対して行うストレッチは、効果がある場合、そうでない場合があります。
まずはご自身の腰痛症状がどの症状に当てはまるかチェックしてみて下さい。
情報過多な現代だからこそ、やっていいこととダメなことを判断することが難しくなっています。
ご自身で判断できない場合や長期間腰痛症状を抱えている場合は、早めに専門家に相談されることをオススメします